看護師のストレス・マネジメント

責任が重く忙しい仕事

まず、医療職である看護師は人の命を預かる仕事のため、責任の重さにプレッシャーを感じ、それがストレスにつながります。夜勤時には人数の配置も少なく、より大きなプレッシャーとなるでしょう。「仕事をしていくうちに慣れていく」と上司からいわれることもありますが、気を抜けない場面が多いためストレスから完全に開放されることはありません。
また、人間関係の問題もあります。看護師は同僚の数が多く、上司とも毎日顔を合わせます。チームで業務を進めていくため、チーム内に苦手な人が一人いるだけで大きなストレスになってしまいます。ある程度経験を積んだ後も、後輩や新人の指導をする際にストレスを感じる人が多いようです。看護師同士だけではなく、患者さんとの人間関係にストレスを感じることもあるでしょう。
さらに、忙しい仕事なので休まる暇がありません。常に状況が変わり、その都度迅速な判断を求められるため、一瞬たりとも気が抜けません。業務中、常に動き回っているという人も少なくないでしょう。また、夜勤が発生するため、体調管理が難しいという問題もあります。プライベートの時間は身体を休めることに精一杯で、メンタルケアにまで手が回らないという人も多いようです。

看護師のストレス・マネジメント

では、看護師がストレス・マネジメントをする際は、どういった点を意識すればいいのでしょうか。まずは、日々の業務で溜まった疲れを癒すために十分な休養を取りましょう。ストレスを放置しておくと自律神経が乱れてしまい、体調を崩しやすくなります。休める時にはしっかり休むようにしてください。
その上で、仕事以外の楽しみを持つようにしましょう。趣味やアクティビティなど、自分に合うプライベートの過ごし方を見つけてください。それがそのまま、ストレス解消の効果を発揮します。無理に外出しなくても、映画や音楽を楽しんだり、ヨガなどで身体を動かすことでリフレッシュできるかもしれません。
もし、自分だけの努力ではストレスに対処できないなら、職場を変えることも考えましょう。例えば、苦手な人が職場にいてその人との人間関係が一向によくならないということであれば、今後もそのストレスにさらされ続けることになります。であれば、いっそのこと環境を変えて心機一転することをおすすめします。